よくお問い合わせがある質問に「避難空地は砂場にしないとダメなのか」というものがあります。
避難空地というのはすべり台の降り口に設けなければいけない離隔スペースのことです。
消防庁告示「避難器具の設置及び維持に関する技術上の基準の細目」では
避難空地とは「避難器具の降着面等付近に必要な避難上の空地をいう。」とあり、
すべり台については「避難空地は、滑り台の下部先端から前方一・五メートル以上及び滑り台の中心線から左右にそれぞれ〇・五メートル以上とすること。」とされています。
しかし、寸法についての定めはあるのですが、この部分の仕上げに関する規定はありません。
少なくともこの記事の執筆時点において筆者の知る限りにおいては、避難空地の仕上げ・材質について定めた法令とはないと思います。
ただ、一部自治体などにおいて、消防の指導ガイドラインなどによって定められている場合もありますので、所轄の消防署に確認されてみてください。
すべり台をすべり降りてきて、コンクリートやアスファルトに着地するのも心配ということで「砂場で…」という指導をされることもあると思いますが、
近年では衛生的な観点から砂場は嫌がられることも多いですし、設計的に砂場にするのが不可能な場合もあると思います。
要は着地の衝撃を緩和するような仕上がりになっていればいいわけですから、芝生やマットなどでも問題はないはずです。
株式会社小山田鉄工では避難空地用のウレタンマットもご用意がありますので、ぜひご検討ください。