株式会社小山田鉄工では一般財団法人日本消防設備安全センター(以下、安全センター)の認定を受けて、避難用すべり台を製造しています。
認定品のすべり台は普通のすべり台とどう違うのでしょうか。またどうして認定品のすべり台を設置した方がいいのでしょうか。
簡単に言ってしまうと認定品すべり台は
- 消防法に定めるすべり台の寸法基準を満たしている
- 構造計算等が済んでいる
- 寸法適合性や構造強度などを証明する手間が省ける
ということになります。
消防法に定めるすべり台の寸法基準を満たしている
幅は何センチ以上必要、側板の高さは何センチ以上必要など、実は避難用すべり台の寸法規定は消防法にキチンと明記されています。
安全センターの認定制度では、消防法の規定を満たしていないと認定されませんから、認定品=法令準拠品となるわけです。
(ちなみに消防法の規定よりもさらに細かい部分まで寸法規定が設けられています)
構造計算等が済んでいる
製品の認定を取得する際に、一級建築士等の有識者による構造計算書を提出する必要があり、精査された上での認定取得となります。
なので、認定品は一通りの構造検討が済んでいるわけです。
上記の寸法適合性や構造強度などを証明する手間が省ける
そもそも認定制度というのは、消防手続きの簡略化のため、安全センターによって行われる型式認定制度です。
以下に安全センターのwebサイトの記述を引用します。
『(安全センターでは)消防法施行規則第31条の4の規定による登録認定機関として、学識経験者、消防機関の代表等よりなる「消防用設備等認定委員会」において、消防用設備等又はこれらの部分である機械器具が国の定める設備等技術基準の全部又は一部に適合していることの「認定」を行い、適合している個々の製品には「認定証票」を交付します。
認定証票の表示が付された消防用設備等は、同規則第31条の3の規定により設備等技術基準に適合したものと見なされ、消防機関が個別に性能確認試験を行う必要がなくなります。』
上記の寸法の適合性にせよ、構造計算にせよ、認定品を使わない場合は自分で一から資料を集めて設計し、構造計算し、所轄の消防署の検査に対応する必要があるわけですが、認定品を使えばそうした手間も省けるわけですね。
避難用すべり台を設置する際には、ぜひ認定品のすべり台をご検討ください。